表札のお手入れ、していますか？

「家の顔」とも言われる表札。汚れが気になるけれど、掃除の仕方が分からない。そんな悩みを持った方も多いのではないでしょうか。表札って雨垂れやほこりなどですぐに汚れちゃいますよね。特に沿岸沿い・線路沿いにお住まいの方！要注意です！！
実は…表札、ポスト等エクステリア製品といわれるものは屋外にあるのであらゆる汚染物質によって常に汚れの原因に脅かされています。定期的なメンテナンスで、おうちの顔を綺麗に保ちましょう。

汚れてしまった表札をそのまま放っておくと…

表札の汚れには様々な汚れの原因があります。汚れをそのままにしておくとどうなるのか、3つの汚れ別に紹介します。

まず、サビです。空気中の鉄分の付着による酸化、潮風に含まれる塩分による塩化イオンの働きでアルミ・ステンレスも錆びることがあります。次に、黄砂などの汚れの固着です。大気中の埃、スス、排気ガス中の成分等が雨水に溶け込み付着し乾燥することで固着します。最後は、酸性雨です。雨が降った後、水滴が蒸発することで酸性雨に含まれていた酸が強くなり素材を傷めます。
このように、どの汚れもそのまま放置してしまうと、傷や錆、腐食の原因になるので早めの手入れが必要です。

表札やポストなど、エクステリアは案外汚れています。

表札汚れのお手入れ方法：金属製品編

では、表札のお手入れが分からないという方必見！お手入れ方法を汚れ具合によって説明します。
金属製の表札は、軽い汚れであれば、ホコリやチリ等を取り除き、水で濡らした柔らかい布等でやさしく拭き、仕上げに乾拭きします。ひどい汚れは、中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、洗剤が残らないようにしっかり水洗いした後、乾拭きしてください。サビた場合は、市販の中性サビ落とし剤を使用してサビを落とします。洗剤の洗い残しはサビの原因になるので、水洗いは十分に行いましょう！

軽い汚れであれば、水拭きだけでも落とすことができます。

表札汚れのお手入れ方法：ステンレス編

ステンレスの中にも一般的なステンレスと、スーパーステンレスと呼ばれるものがあります。ステンレス鋼材とは、鉄にクロムやニッケルなどの物質を添加して錆びにくくした特殊鋼の一つです。一方、スーパーステンレスとは、一般的なステンレスに比べ、非常に耐食性に優れ、海水など高濃度塩化物環境においての利用で開発された特殊なステンレスです。比較的、サビが浸透しにくい素材です。錆びにくいといわれるステンレスでも、使用環境によって錆びることがあります。市街地では、2〜3カ月に一回、沿岸部では1カ月に一回のお手入れをお願いします。

表札汚れのお手入れ方法：ブロンズ（銅）・真鍮

ブロンズ(銅)・真鍮は、味わい深い色の経過変化が特徴の金属です。環境によって変化のスピードや色合いは異なりますが、空気に触れ、酸化すると、黒褐色に変化し、緑青が発生することもあります。銅は経年変化が楽しめるものなので特に手入れは不要ですが、赤い錆があれば注意してください。

奈良の大仏や自由の女神の青緑色は緑青の色です

※「緑青」とは、銅や真珠が酸化することにより生成される青緑色のサビです。素材の腐食を防ぐ役割があり、水に溶けにくく無害です。奈良の大仏や自由の女神の青緑色は緑青の色です。

表札汚れのお手入れ方法：エコアコールウッド

エアコールウッドとは、表札に適した屋外の環境に強い防腐処理をした特殊天然木です。木材そのものが腐りにくくなるという特徴があり、非常に耐久性の高い素材です。水の中でも腐りにくいため、世界文化遺産の「厳島神社」の補修工事にも採用されています。また、シロアリに食害されず、土の中や雨風にさらされる環境下でエアコールウッドはその真価を発揮します。無毒性で環境に優しい保存処理木材で、人に対しても無害なので、安心してご利用いただけます。

高い耐久性をもつエコアコールウッド

汚れと経年変化は紙一重です。屋外に設置する以上、覚悟しなければならないことですが、汚れがどうしても気になる方は定期的なメンテナンスをしましょう！
定期的なメンテナンスの中で、ぜひ経年変化も楽しんでいって下さい。