基本タイプと傾斜が逆の「前下がり」カーポートをお勧めするケース

商品数の多さやコストパフォーマンスの良さで、広く普及している片流れタイプのカーポート。普通、柱側へ向かって雨水が流れるように屋根に傾斜がつけられています。基本的にはどのメーカーも同様の構造ですが、傾斜方向が逆になった「前下がり」カーポートもあります。商品数も限られており価格も若干高めですが、敢えてこの「前下がり」カーポートをお勧めするケースもあります。【イエソト広報・中尾】

人気の高い片流れカーポート。片側に2本の柱があり、その柱に向かって雨水が流れるように屋根に傾斜がつけられています。柱が片側に集約されているので、すっきりと開放的な印象です。車庫入れや乗降がしやすいというメリットもあります。

Value Select プレシオスポート

一方、前下がりタイプのカーポートは柱側から屋根側に向かって傾斜が付いており、柱とは反対側に雨水が流れるようになっています。

YKKAP レイナポートREグラン前下がり

隣家からすぐの場所にカーポートを設置すると、通常勾配のカーポートでは雨水や雪が全て隣家の敷地内に落ちてしまうかもしれません。念のため、設置前に勾配の向きを検討しておきましょう。

YKKAP レイナポートREグラン　前下がり

柱を外壁に沿うように建てる場合、前下がりタイプにすることでお住まい側への雨水の入り込みを軽減できます。

三協アルミ　ニューマイリッシュ逆勾配　前下がり

倉庫に隣接した駐車スペース。雨水や雪が倉庫側に落ちてしまわないように、前下がりタイプのカーポートを。勾配の向きが適切であれば、雪下ろしや落ち葉の掃除などもしやすくなります。

YKKAP レイナポートREグラン　前下がり

柱をぴったりと壁に沿うように設置。前下がりなので雨水は道路側に流れます。

YKKAP レイナポートREグラン　前下がり

一般的に片流れカーポートというと、通常勾配タイプを選ぶ方が大半です。しかし、隣家と設置するカーポートとの距離が近い場合や干渉物の問題がある場合などは、勾配の向きをじっくり検討する必要があります。エクスショップでは経験豊富な施工担当者が現場調査に伺います。その上で最適なタイプをご提案しますので、ぜひお気軽にご相談下さい。