年末年始の長期不在に備えて「窓」の防犯対策を

年末年始の休暇はどのように過ごされますか？家族旅行や里帰りなど、長期にわたって家を空ける方も多いでしょう。長期不在時に心配なのが、空き巣などの犯罪です。外出が増える年末年始を迎える前に、空き巣の侵入経路としてあげられる「窓」の防犯対策を見直してみませんか。【イエソト広報・中尾】

◆空き巣の侵入経路は「窓」が大半

空き巣など不審者の侵入経路として多いのが、「窓」です。平成29年の侵入窃盗（空き巣、居空きなど）は5237件、うち2681件が住宅対象侵入窃盗です。住宅対象侵入窃盗の侵入口としてあげられるのが窓や玄関ドア、勝手口などの出入り口ですが、窓からの侵入が6割以上を占めています。（警視庁生活安全総務課　手集計データ）

長期不在時は空き巣に注意

◆施錠の習慣をつける

まずは、すぐできる防犯対策として施錠をする習慣を。「短時間だから大丈夫」「高層階だから関係ない」といった油断は禁物です。普段から、施錠する習慣をつけましょう。

窓の施錠を確実に。補助ロックや防犯フィルムも併用するとよいですね。

◆二重ロック、防犯フィルムなどで視覚的にアピール

侵入手段には、無締まりの他に、ガラス破り、施錠明け、ドア錠破りなどがあります。空き巣の場合に多いガラス破りを防ぐには、「侵入に時間がかかりそうだ」と思わせることが大切。実際に破りにくい対策をするとともに、見た目にも防犯意識の高さをアピールすることが効果的です。二重ロック（補助ロック）や防犯フィルムなどをつけておくとよいでしょう。

◆内窓で防犯対策

窓の防犯対策には、「内窓」も効果的です。空き巣は5分以内に侵入できなければ諦める、とも言われます。内窓を取り付けることで鍵も窓ガラスも二重になるため、ガラス破りが困難になります。また、内窓のガラスには割れにくい「防犯合わせ複層ガラス」を選ぶとより効果的です。

防犯効果も期待できる二重窓

◆面格子は防犯タイプを

面格子はデザイン重視のタイプもありますが、空き巣対策を重視するならば防犯仕様のものを選びましょう。面格子ごと外されるといったケースもあるので、他の防犯対策と併用して取り入れるのがお勧めです。

取り付けたねじが隠れる仕様で、防犯性に期待できる高強度面格子

◆窓シャッターで防犯

長期不在時には窓シャッターを閉じておくのも有効です。ただし、何日もシャッターが閉じたままだと「不在であることが不審者にばれてしまう」とも考えられます。玄関や裏口などをこじ開けられることのないよう、ドアも二重ロックや防犯に強い鍵に取り替えるなどの対策をしておくと安心です。

窓シャッター

二重窓、面格子、窓シャッターなどは1日でリフォームできることがほとんど。長期不在が増える前の今がチャンスです。ぜひお住まいの防犯対策に脆弱性がないかどうかチェックしてみて下さいね。

窓の防犯対策以外にも、新聞を何日分もためない、敷地内に合い鍵等を置いておかない、など普段から防犯対策を意識した行動をとりましょう。また、空き巣などの不審者は声をかけられたり挨拶されたりすることに抵抗を持ちます。日ごろから近隣の方との挨拶・交流を持つことも大切かもしれませんね。