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樹脂で固める洗い出し「リンクストーン」施工方法とは

おはようございます。エクスショップバイヤー担当の山田です。先日のブログで樹脂で固める洗い出し「リンクストーン」についてをご紹介しました。その施工方法を四国化成さんのR&D研修センターにて、商品開発部の方から直々に教わって参りましたのでご紹介します。

 

1)リンクストーンの仕上がり、施工例はこんな感じです

1)リンクストーンを使用した階段アプローチの施工例

1)リンクストーンを使用した階段アプローチの施工例

リンクストーンを使用した階段アプローチの施工例です。道路境界から自宅の玄関までの演出する手法には、いくつか種類があります。レンガを敷き詰める「インターロッキング仕上げ」、タイルを貼って仕上げる「タイル仕上げ」など。今回、ご紹介する仕上げの手法はその内のひとつ「洗い出し仕上げ」になります。
今回は、四国化成さんのデザイン・研究開発センターの研修場にて施工方法を教わって参りましたので紹介します。

1)四国化成 R&Dセンターにて研修を受けてきました。

1)四国化成 R&Dセンターにて研修を受けてきました。

2)リンクストーンの施工に必要な4工具は以下の通り

2)リンクストーン施工に必要な道具(プラ船)

2)リンクストーン施工に必要な道具(プラ船)

リンクストーンの施工に必要な工具は、「ローラーバケ」「プラ船」「左官用鍬(くわ)」「金コテ」の4つです。

「ローラーバケ」はペンキ・塗装用のものでOKです。ホームセンターで400円〜500円で販売されています。再利用が難しく使い捨てになってしまいますので安価なものがおすすめです。

「プラ船」は大きなバケツなどがあれば代用が可能ですが、しっかりと底から混ぜる必要があるので、できればプラ船を用意いただく方が失敗が少なくなります。ガーデニングの肥料の混ぜ込みにも使用できるのでなにかと1台あると便利です。

「左官用鍬(くわ)」はスコップ・ショベルなどでも代用が可能です。25kgの砂利を混ぜますので大きなものがあると便利です。

「金コテ」砂利を平べったく塗り伸ばすときに利用します。一般家庭にはなかなか無いものですがスコップなどの代用は難しいので、ホームセンターなどでご購入下さい。

 

3)リンクストーンの施工はスピード勝負。あっという間に固まります。

3)「リンクストーン」砂利と溶剤でセットになります。

3)「リンクストーン」砂利と溶剤でセットになります。

リンクストーンは砂利とウレタン樹脂を混ぜ合わせて混合して出来上がります。上の写真は1回分の使用量(1.5平米分)です。例えば、3,0平米を塗ろうと思えば上記の量の2倍、もしくは2回混ぜ合わせます。

■リンクストーンを混ぜ合わせている様子

 

混ぜている間にもどんどん硬化が進みます。一度に欲張って2〜3袋もやろうとせず、1袋ずつを素早くすることがダマやムラを防ぐポイントだそうです。目安の時間は、溶剤の袋を開けてから土間コンクリートに塗り終わるまでが30分〜40分以内です。慣れないうちは1袋ずつを推奨します。

ポイント1「リンクストーンはスピード勝負。目標30分以内に塗り終える」

4)リンクストーンの天敵は「水」。雨天の翌日・地面が濡れている場合は延期推奨です。

4)リンクストーンは、雨天時や地面が湿っている時は延期推奨です。

4)リンクストーンは、雨天時や地面が湿っている時は延期推奨です。

リンクストーンは「ウレタン樹脂」と呼ばれる樹脂でウレタン樹脂は水分に反応して発泡し、白く固まってしまうです。雨天時の施工は変色(白色化)の原因になりますので、控えるようにしてくださいとのことでした。

また、そのほかの水分にも反応することがあるそうなので、土間コンクリートの工事直後の施工。雨天の翌日、また地面が濡れている・湿気ている場合も極力延期することが失敗しないポイントです。
ポイント2「リンクストーンは、水気厳禁。雨天は延期」

5)リンクストーンの施工方法は、「下処理」「混合」「塗り」の3工程

 ■「下処理」同封のプライマーをローラーバケで塗ります。

5−1)プライマーと呼ばれる下処理剤を施工面に塗布します。

5−1)プライマーと呼ばれる下処理剤を施工面に塗布します。

施工する場所のコンクリートの埃・落ち葉などを箒ではいておきます。(水洗いは厳禁です)施工場所に同封のプライマーを塗っておきます。プライマーを塗ることでリンクストーンとコンクリートの剥離を防止する効果があります。シンナー系の独特のにおいがありますので、必要に応じてマスクなどを装着下さい。

プライマーとは・・・地に直接塗付する塗料を指し、塗膜の附着性をよくするものです。 今回の場合は土間コンクリートとリンクストーンをうまく接着するように接着剤のような役割を果たします。

ポイント3「コンクリート面は掃き掃除をしてから同封のプライマーを塗布」
※プライマーは乾くまで、夏は30分〜1時間・冬は3時間〜4時間かかりますので一番最初に実施します。

 

■「混合」手早く化粧砂利とウレタン樹脂を混ぜます。

5−2)リンクストーンは隅の方からしっかりと混ぜます

5−2)リンクストーンは隅の方からしっかりと混ぜます

混ぜの工程では、梱包の袋に入っている材料はすべて使い切って下さい。1袋を途中で区切って使用すると砂利と溶剤の微妙比率が変わってしまい、うまく固まらない・固まりすぎてしまう場合があるので1回で全量を使い切ることが失敗を少なくするポイントだそうです。(四国化成さんの研究結果により、絶妙な砂利と溶剤バランスで混ぜ合わせているそうです。)

ですので、大きなプラ船で1回に1袋ササッと手早く混ぜ切るのが、失敗しないポイントです。

ポイント4「1袋を2回に分けて使用はNG。1回1袋を厳守」

 

 ■「塗り」凹凸は剥がれの原因。金ゴテで平らに仕上げが長持ちの秘訣

5−3)どさっと施工面に混合したリンクストーンを置きます

5−3)どさっと施工面に混合したリンクストーンを置きます

5−3)凹凸が出ないように何度も何度もコテで押さえます

5−3)凹凸が出ないように何度も何度もコテで押さえます

しっかりと全量を混ぜ込むことができれば最終の塗りの工程です。左官用鍬(くわ)で施工場所のコンクリートの上にどさっと乗せ金ゴテで薄く延ばしていきます。厚み約1.0cm。金ゴテを使用すれば比較的簡単に水平に仕上げることができます。この時に凹凸があると、通行中に引っかかってその部分から剥離が始まることがあります。凹凸が出ないようじっくりと見ながら均していきます。
ポイント5「凹凸を極力なくすことが長持ちの秘訣」

 

6)リンクストーンには、「夏用(4月〜10月)」「冬用(11月〜3月」の2種類があります。

6)リンクストーンの溶剤には夏用・冬用2種類があります。

6)リンクストーンの溶剤には夏用・冬用2種類があります。

リンクストーンには、夏用・冬用の2種類があります。ウレタン樹脂の固まる速度がそれぞれ異なります。メーカーさん側で時期にあわせてそれぞれを出荷していますので、特に意識する必要はありません。あまり購入から工事までの時期を開けないようにお願いします。

ポイント6「溶剤にはシーズンがあります。購入後は速やかに使用」

 

7)固まってしまった樹脂の掃除は「灯油」を使います。
7)工具に固まってしまったリンクストーンは灯油で洗い流します

7)工具に固まってしまったリンクストーンは灯油で洗い流します

 

7−1)灯油が無ければ、ペイント薄め液などでも代用ができます。

7−1)灯油が無ければ、ペイント薄め液などでも代用ができます。

あっという間に固まってしまうウレタン樹脂ですが、工事に使用した道具にもカチンコチンについてしまいます。その時に剥がし材には「灯油」を利用します。少量で良いのですが、自宅にない場合はペイント薄め液などで代用が可能です。いずれも可燃性のものになりますので取り扱いにはご注意ください。

ポイント7「工具掃除用には灯油が最適、ペイント薄め液で代用可」

8)リンクストーンの硬化後の強度実験は次のブログでご紹介します。

実際に研修で使用した「リンクストーン」のサンプルを頂いてきました。その後、3か月間山田家のベランダに保管し実際に直射日光や雨風に晒し、耐久性を確かめてみました。次回のブログでどのような変化をしたのかご紹介いたします。

ちなみに、エクステリア業界では屋外放置実験(曝露耐久試験)のことを「マグロ実験」と呼ぶそうです。
[施工参考資料]
リンクストーンUF/UM/US/UC/UG 施工要領書.pdf

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