土間納まりor床納まり、テラス囲いを設置するならどっち？

掃き出し窓を囲うように設置する「テラス囲い」は、土間をそのまま残した「土間納まり」か室内のように床面を取り付けた「床納まり」かを選ぶことができます。見た目も使い勝手も全く異なるので、新しくできる空間をどのように使いたいか、よく考えてから選びましょう。【イエソト広報・中尾】

テラス囲いって？

「テラス囲い」は、一般的に掃き出し窓に設置する、テラス屋根と側面パネルとで覆われた室内と屋外の中間のようなスペースのことを言います。サンルーム、ガーデンルームなどと呼ばれることもあります。（見た目は似ていますが、正確にはサンルームは居室としての気密性を保つため基礎作りから必要です。テラス囲いと素材や構造が異なります。）

LIXIL　サニージュR型（床納まり）

テラス囲いを設置する際には、掃き出し窓前の土間をそのまま生かした「土間納まり」か、床面もついた居室のような「床納まり」かを選ぶことができます。

土間納まり

「土間納まり」のテラス囲いは、既存の土間部分をそのまま生かして屋根と側面パネルとで囲った形です。

土間をそのまま生かしたテラス囲い

自転車を乗り入れてそのまま駐輪したい、わんちゃんのお散歩後の洗い場として使いたい、といった方にお勧めです。

お庭から靴のまま行き来できる、土間納まり

タイルテラスを生かした土間納まりのテラス囲い

ガーデニング用品やタイヤ、アウトドア用品など、汚れが気になるものの収納スペースとしても便利です。

自転車とタイヤ置き場兼お洗濯もの干し場

床納まりのテラス囲いは、室内から床がつながった形になるので、お部屋が広がったような感覚で使えます。

靴を履き替えたり段差を乗り越えたりすることなくお部屋から気軽に行き来できるので、毎日のお洗濯物干し場として、お子様やペットのプレイルームとして使いたい方にお勧めです。

お部屋から自由に行き来できる床納まりのテラス囲い

日差しがたっぷりと入るので、日向ぼっこも気持ちよさそう。

暖かいスペースは日向ぼっこにもお勧め

デスクとパソコンを持ち込んで在宅勤務の際の仕事部屋代わりにしても良いですね。

同じ床納まりでも、ウッドデッキと一体化した「デッキ納まり」は、お庭の楽しみ方がさらに広がります。晴れた日はウッドデッキ、雨の日はテラス囲い、と使い分けできるので便利！比較的ゆったりとした敷地にお勧めの仕上げ方です。

樹ら楽ステージ（ウッドデッキ）＋サニージュ（テラス囲い）

異なる納まりの組み合わせもできます。土間部分も床部分も繋がった大きな屋根で覆われているので、お天気を気にせずに行き来できます。

床納まり＋部分囲いのテラス囲い

土間・床複合納まりのテラス囲い

テラス囲いやあくまでも「屋外」の扱いです。居室としても利用できるサンルームと構造が異なるため、強い風雨の際にはまれに雨水が入り込むこともあります。また、夏場はサウナのように熱くなる場合もあります。風雨や温度管理には注意しましょう。

同じテラス囲いでも、「土間納まり」はお庭により近い空間、「床納まり」はお部屋の延長感覚の空間になります。見た目の印象も使い勝手も全く異なります。ウッドデッキと一体化した「デッキ納まり」や土間納まり×床納まりの組み合わせもできます。

また、テラス囲いはオプションが多いため、カーテンレールをつけて居室のようにしたり、お庭と行き来しやすいようドアやステップをつけたりと自由な形に仕上げられます。どんな目的・用途でテラス囲いを設置するのかよく考え、それに合った納まりやオプションを選びましょう。